東京都渋谷区神泉 沢田知可子「郷帰りライヴ in Lantern」
セットリストを1部と2部で少し変えてくれたのですが、1部の伝えたい感想を。
デビュ-曲「恋人と呼ばせて」を持ち込んで、マスタ-小川さんが1000枚を買ってくれ、
そこから現在に至る、ファンの中では「聖地」ランタンと呼ばれているところです。
まだ、社会人の頃、天職に転職しょうと歌手を目指すと決めて、知可さんが作った歌「瞳の中に」を、
カセットテ-プに録音して音楽業界の方々が集うこの「ランタン」に飛び込みで行って、
お願いをしたらマスタ-の小川さんに「何か注文して」と言われたと、話されてました。
デビュ-から歴史をたどるようなセットリストに、メドレ-で歌われた「恋人と呼ばせて」に思い出すのです。
この歌は、許されない恋の歌であるけど、その主人公の心の痛みが伝わって、
切なくもあり、言葉に表わせないけど、とても好きな歌でもあるのです。
以前、アルバム「ラブソティ」の発売記念のランタンでライブがあり、いつの日か、
このランタンで「恋人と呼ばせて」聴いてみたいと思っていたら、歌う予定の無かったのに
「門谷憲二さんがいらっしゃるから、歌うしかないじゃないですか」と、知可さんの言葉に小野澤さんと
林さん(ギタ-リスト)が慌てて楽譜を探して、演奏が始まり、自分は体を震わせて号泣。
最前列の真ん前の席に座っていたから、その様子に知可さんも、どうしたのと歌いながら
心配顔をしていたと、そばにいたファン仲間さんがあとから教えてくれました。
席にいた下地正晃さんに声をかけ知可さんの隣に立ち、マイクを持ち、身の上話を語る、
下地さんの話す声が優しくて心にスイッチが入る。
「向日葵」の演奏が始まり、知可さんの歌声に・・・ゆっくりと沁みて、号泣状態になり、あの時と同じ。
ただ、今回は、それ以上の状態で知可さんが歌うのを辞めてしまうであろうくらいに、
大きな声で号泣し、嗚咽と共に体を震わせるのを抑えていたら、すべてが喉に集中し、
痛めて声が出なくなるアクシデントが起きてしまう。
なんでそうなったのか、あれこれと考えていたら、母方のおばあちゃんが内孫で初孫の自分に
生まれた頃に会いに来てくれたこと。
幼き頃に亡くなり、その存在も抱かれた温もりも知らぬまま生きてきて、
もし生きていてくれたら・・・こんな風に優しい愛を届けてくれたのかなと、歌に重ねて、心を抱きしめてくれたと感受。
いつもそばにいて、見守っているからねと、この歌に託してくれたように。
不思議ですね、こんな形で会えるなんて、ほんとありがたいです。
両隣にいてくれたファン仲間さんも、会場にいた皆さんも、それぞれの想いの場面があり、落涙の雨の音が心に響いていた
知可さん、下地さん、たくさんの感謝を込めて。